その2


聴いてみたい↓


○2月4日:「きょっこう/1978年」「さくら2号a/1983年」「みょうじょう、りゅうせい/1994年」打ち上げ
      →どれも観測衛星とかなんだけど、なんで平仮名なんだろ。





後「なんかね、結構前からアタシの事は知ってたみたいなの」
ぽ「へ〜。オマエはその人の事は知ってたの?」
後「全然(笑」
後「でね、 キミの気持ちを知っていれば、オレは結婚しなかったかも
  とか言い出してさ・・・






ぽ「うわー、ベタだ、ベタ! ベタ過ぎ(笑」
後「やっぱ、そう?」
ぽ「ベタだよ。定番過ぎる口説き文句じゃん、既婚オトコの(笑
  ダメだよ、そんな真面目な人を悪の道に引きずりこんじゃ」
後「真面目なのかなぁ」




後輩は少し疑問、という感じでいたが、何となく僕が言いたい事を分かったようだ。






ぽ「だってさ、結婚しなかったかも、なんて彼にしてみれば精一杯の口説き文句じゃん(笑」
後「なんで?」
ぽ「彼にしてみれば奥さんが居る事がネックになってるワケでしょ? 口説く上で」
後「たぶんね」
ぽ「だからそこで奥さんとの差別化を図るためには、結婚を計りにするしかないの」
後「差別化?」
ぽ「うん。つまり奥さんよりキミの方が上だよ、って言おうとしてるワケ(笑」
後「何が上なの?」
ぽ「そこまでは知らん(笑」






僕はタバコに火を点け、彼女の出方を待った。






後「で、なんでそれで真面目ってなるの?」
ぽ「ん、だからさ、結婚を引き合いに出しちゃダメなの、ホントは」
後「引き合い?」




ぽ「今回はオマエも結婚してるから良いけど、
  結婚を引き合いに出すと何かの時に意識するかもしれないじゃん、女の子が(笑」
後「あー、なるほどね。奥さんと別れるって言ったじゃん! とか?(笑」
ぽ「そうそう(笑」




後「でも、なんでそれで真面目なの?」
ぽ「不真面目な人は、結婚なんて引き合いに出さずに口説く(笑」
後「それってつまり慣れてるって事?」
ぽ「まぁそうかな。リスクは減らすベシ(笑」






後「なーんだ、ぽんさんの事じゃん(笑」
ぽ「違うって(笑」




後輩は、あっけなくそう言ってのけた。
やれやれ勘違いしてもらっては困る(笑




僕は確かに結婚は引き合いに出さないけど、
別に慣れちゃいないってば(笑


++


時計を見ると、まだ時間はありそうだった。
後輩はお腹が空いたらしく、ピザを注文する事になった。




僕は家に帰ったら夕飯があるだろうけど、ピザくらいなら食べても平気だろう。




ケーキ喰ってピザ喰ってから夕飯、ってのはしたこと無いけど(笑




「ところで、なんで愛人って言われたの?」
僕も後輩もお腹が落ち着いたトコロで話しが再開した。




続く★