9:約束
○5月20日:味の素発売(1909年) →スゲー・・・
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050520-00000007-nks-ent 休めるのがスゴイ
「それであのメールが来たの?」
そう言って僕は届いたメールをN子に見せて笑った。
「うわー、やめて〜。それさ、無理矢理打たされたんだよー」
そう言ってN子は笑った。
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「じゃぁ僕の方からはメールとかはしない方が良いの?」
と僕は確認した。
「うん。チェックも厳しいし、ロックも外すし。
だから公衆電話とか、フリーメールかな(笑」
N子は旦那にメールと同じ内容の事を約束したらしい。
もう会わないし、連絡も取らない、と。
そのケンカの後、旦那は離婚届を持ってきたというから
多分、本気でその約束をさせたのだろう。
次、何かあったら、ハンコを押すぞ、という脅し付きで。
「別にさ、ハンコ押して、家出しちゃっても良かったんだけど」
と言ってN子は笑ったが、僕にしてみれば笑い事では無かった。
本当にそうされても、僕には何をする事も出来ないのだ。
それを知ってかどうか分からないが
「旦那がさ、ぽんの家は何処だ?って言いだしてさ。ビックリしちゃった。
だから、ぽんは関係ないよ。だって奥さん居るしネコも居るし
アタシとどうこうなんて考えてないよ って言っておいたの」
とN子は話の中でそう言った。
しかし、N子は既に旦那との約束を既に破っていた。
こうして会って話ているのだから。
いや、正確には「約束したフリ」をしただけだったので
破った事にはならないのだろうか。
N子としては、旦那には「もう会わない」とニセ約束をし
事実、ケータイで電話もメールもしておらず、
表面上は一件落着で落ち着いたように思えた。
しかし
それは危うい崖の上での、一瞬の安定なのかもしれない。
いつ旦那にバレるかはわからない。
いつN子が「ねぇ、どうするの? アタシの事」と言うかわからない。
「ねぇ」
N子はニコっと笑って僕を見た。
「ん?なぁに?」
「来週辺り、ゴハンに行こうよ♪」
そう言ってN子は僕の手を取った。
やれやれ。
取り敢えずは現状維持なのかな。
僕はそう思い、ゴハンに行く事にした。