側室宣言

○10月24日:国連デー(1948年から実施)
      →1971年の国連総会で「国連加盟国は、この日を公的な祝日とすること」
       勧告されたんだけど、実施されてませんねぇ、日本は。
  1. +
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000011-flix-ent なんでコイツが映画祭に来てるんだろう。 どうせならオオカミに喰い尽くされてくれ



「家に帰ればゴハンのあるヒトはえぇよなー」
そう言ってきたのはMy子だった。


その日、僕は仕事を終えた後、My子とお茶をしていた。




それまでMy子は一切ヨメさんに関する事は口にしなかったし
僕も意識して「家」に関する事は話題にしなかった。





目に付いた喫茶店に入った僕とMy子は、頼むメニューを考えていた。


その日は異様に涼しく、僕もMy子も暖かいカフェオレを選んだ。


「何かケーキでも食べる?」
僕は試しにそう聞いてみた。




僕は家に帰ればゴハンがあるので食べても食べなくても構わない。
でもMy子はお店で食べなければ、
家に帰ってから夕飯の準備をしなくてはならないのだ。


「んー、どしよ。ウチはいいや。ぽんくんは?」
「どしよ。食べたいような、今日はいいような・・・」
「あ、そっか。お腹いっぱいになっちゃうと夕飯入らんもんね」
そう言ってMy子は笑った。


「いやいや、ケーキくらいじゃお腹一杯にはならないよ」
僕はケーキに関しては別バラなのだ。


「ふーん。そういやチョコとか好きだったもんね」
「ははは、まぁね。それにウチは夕飯の時間、遅いし」
僕は話の流れで、ふと「家」の事を口に出してしまった。


まぁこの程度なら聞き流してくれるだろう。
そういう甘い考えがあったのは確かだった。




「家に帰ればゴハンのあるヒトはえぇよなー。ウチは作らんといけんもん」
そう言ってMy子は、少しふてくされたような感じになった。




「うー、そう言うなよー」
「あはは。ごめんごめん。たまに意地悪したくなるんよ」


僕としてはMy子のその気持ちは分かるし、
そもそも意地悪でそう言われても当然なのだ。


「まぁ、そう言われても文句は言えないけどさ」
僕は素直にそう答えた。




「ははは。じゃぁ意地悪ついでだ。
 ウチは二号さんでええん?  ・・・・・って言ったら怒る?」




二号さんって・・・(笑




「んにゃ、別に怒らないけど、オマエの場合二号さんってキャラじゃないよなー。
 それに一号とか二号とか、考えた事、無いし」




僕は順番を付けるのは好きじゃないので
「誰が1番」とか決めたくないのだ。


この子にはこの子なりの良い所
あの子にはあのこだけの良い所


みんな人それぞれ顔も性格も違うのだから
同じ土俵で考えたくはなかった。




そんな感じの事をMy子に伝えると、一応納得したみたいだった。




「じゃぁさ、側室でどう?」
「ぶはっっ」
僕はむせり笑ってしまった。




側室って・・・(笑




でも二号さん愛人より、もっとマシだった。
 →愛人という称号はE美のキャラにこそ相応しい(笑
  でも、側室>愛人という優位性があるワケではない
  ただの言葉のイメージの問題。


「良いね、側室って。なんだか味がある」
僕は笑いながら同意した。


「でしょ? 今、大奥にハマっててん、ウチ」*1





その後、My子は側室に関しては何も言っていないし
多分、その会話自体を重視していないであろう。


でも、僕的にはその表現が面白かったし、気に入った。




ただ
本当に側室と同じ様な環境・立場なワケでは無いんだけど。






そんなワケで
暫くの間、My子は側室という事になりました(笑

*1:ドラマではなく、原作の方