ライフ



今シーズンのドラマ総評。




と、勝手に書いてみる。





今回は「ライフ」だけを見てました。
他のドラマは全く見もせず、気にもせず。




結果から先に言うと、予想以上に良かった。




そりゃ、ツッコミ所は満載ですよ?


イジメに立ち向かう主人公からし
「いや、そりゃイジメられるよ、その性格」
って感じでしたもん、最初の頃。






それに、意味も無く信頼してくれる友達の存在とかね。


最初、
こういった場面で現れる親友は途中退場する


って予想してたんだけど、それは外れました。
最後までガッツリと存在感を発揮して、良いキャラでした。




なぜ「途中退場する」と思ったかというと「イグアナの娘」がそうだったからです。
 →支えになってくれた佐藤仁美が途中退場した





で、何が良かったかというと


見事に配置された絶妙なキャスト。




優柔不断でどっち付かずな性格の主人公(北乃きい)
 →後に正義感の強い芯の強い子になるけど、まぁドラマだし




息子の自慢が生き甲斐の、見栄っ張りなバカな主人公の母(真矢みき)
 →後に改心。改心後の強さはハマり役




鮎川まどかを意識した親友(関めぐみ)
 →影のある長髪黒髪美人、喫茶店でバイト(笑




元いじめられっこの大人しい男の子
 →彼はいい男だねー




最初から最後までイジメに対して否定的だったけど、怖くて何も言えないメガネっ娘A
 →最後の最後で勇気を出した、イイ子




最初から最後までイジメに対して否定的だったけど、結局イジメっ子になったメガネっ娘B
 →あの豹変振りには笑った




最初はイジめられてたけど、あっというまにイジめる側に周り、最後はダイビング(星井七瀬)
 →彼女が一番の被害者だよなぁ・・・




典型的な女王様気質(福田なんとか)
 →最後まで気が強かったなぁ




その父である代議士。典型的なバカ親(スリーアミーゴの一人)
 →汚職で捕まるかと思ってたんだけどな




代議士から仕事を回してもらう代わりに、息子を代議士の娘に差し出す男()
 →ストレスの捌け口は息子への暴行。最後は息子に刺される




暴行を受けつつも、エリートとして生活するイケメン高校生
 →ストレスの捌け口は虫とか女の子への迫害。似たもの親子




そのイケメン高校生に籠絡された、女教師(瀬戸朝香)
 →こういう勘違い女を演じさせたらピカイチですな。篠原涼子に追いつけないワケだ




頑張りだけが空回りするも、自分自身を貫き通す落ちこぼれ女教師(酒井美紀)
 →白線流しからの延長でも違和感が無い(笑




女王様にへつらう取り巻き女子高生たち
 →一人は転校、一人は途中で寝返る、もう一人は最後の最後で裏切る




教師はロクデナシという基本路線を護った学年主任
 →実際にあんなもんなんだろうなぁ





と、まぁこんな感じの配役だったんだけど
まぁ、見事としか言いようがない。


よくまぁこれだけのクセのあるキャラを配置したもんだ。
しかも、巧い具合に使ってるし。




話の最後は「丸く収まって大団円」ではなく、


イジメの主犯がイジめられる側になってハブられるんだけど、
主人公たち3人は「あなたを許さないけど、イジメはもっと許せない」
といった感じのセリフで締め。




とにかく、
集団心理の恐ろしさと、周囲に迎合する事の気楽さを
見事に描き出したドラマだった。




色々と詰め込んだ内容だったけど、
比較的、いまの社会に潜んでいる問題を浮かび上がらせたんじゃないかな
と、そう思っている。




全体的に幼稚さは残ったし、視聴率も悪かっただろうし、所詮は物語だけど、
そういったマイナス部分をわかった上でも、
僕はこのドラマに対して、良い評価を持っている。