ライフ
今シーズンのドラマ総評。
と、勝手に書いてみる。
☆
今回は「ライフ」だけを見てました。
他のドラマは全く見もせず、気にもせず。
結果から先に言うと、予想以上に良かった。
そりゃ、ツッコミ所は満載ですよ?
イジメに立ち向かう主人公からして
「いや、そりゃイジメられるよ、その性格」
って感じでしたもん、最初の頃。
それに、意味も無く信頼してくれる友達の存在とかね。
最初、
こういった場面で現れる親友は途中退場する
って予想してたんだけど、それは外れました。
最後までガッツリと存在感を発揮して、良いキャラでした。
なぜ「途中退場する」と思ったかというと「イグアナの娘」がそうだったからです。
→支えになってくれた佐藤仁美が途中退場した
☆
で、何が良かったかというと
見事に配置された絶妙なキャスト。
優柔不断でどっち付かずな性格の主人公(北乃きい)
→後に正義感の強い芯の強い子になるけど、まぁドラマだし
息子の自慢が生き甲斐の、見栄っ張りなバカな主人公の母(真矢みき)
→後に改心。改心後の強さはハマり役
鮎川まどかを意識した親友(関めぐみ)
→影のある長髪黒髪美人、喫茶店でバイト(笑
元いじめられっこの大人しい男の子
→彼はいい男だねー
最初から最後までイジメに対して否定的だったけど、怖くて何も言えないメガネっ娘A
→最後の最後で勇気を出した、イイ子
最初から最後までイジメに対して否定的だったけど、結局イジメっ子になったメガネっ娘B
→あの豹変振りには笑った
最初はイジめられてたけど、あっというまにイジめる側に周り、最後はダイビング(星井七瀬)
→彼女が一番の被害者だよなぁ・・・
典型的な女王様気質(福田なんとか)
→最後まで気が強かったなぁ
その父である代議士。典型的なバカ親(スリーアミーゴの一人)
→汚職で捕まるかと思ってたんだけどな
代議士から仕事を回してもらう代わりに、息子を代議士の娘に差し出す男()
→ストレスの捌け口は息子への暴行。最後は息子に刺される
暴行を受けつつも、エリートとして生活するイケメン高校生
→ストレスの捌け口は虫とか女の子への迫害。似たもの親子
そのイケメン高校生に籠絡された、女教師(瀬戸朝香)
→こういう勘違い女を演じさせたらピカイチですな。篠原涼子に追いつけないワケだ
頑張りだけが空回りするも、自分自身を貫き通す落ちこぼれ女教師(酒井美紀)
→白線流しからの延長でも違和感が無い(笑
女王様にへつらう取り巻き女子高生たち
→一人は転校、一人は途中で寝返る、もう一人は最後の最後で裏切る
教師はロクデナシという基本路線を護った学年主任
→実際にあんなもんなんだろうなぁ
☆
と、まぁこんな感じの配役だったんだけど
まぁ、見事としか言いようがない。
よくまぁこれだけのクセのあるキャラを配置したもんだ。
しかも、巧い具合に使ってるし。
話の最後は「丸く収まって大団円」ではなく、
イジメの主犯がイジめられる側になってハブられるんだけど、
主人公たち3人は「あなたを許さないけど、イジメはもっと許せない」
といった感じのセリフで締め。
とにかく、
集団心理の恐ろしさと、周囲に迎合する事の気楽さを
見事に描き出したドラマだった。
色々と詰め込んだ内容だったけど、
比較的、いまの社会に潜んでいる問題を浮かび上がらせたんじゃないかな
と、そう思っている。
全体的に幼稚さは残ったし、視聴率も悪かっただろうし、所詮は物語だけど、
そういったマイナス部分をわかった上でも、
僕はこのドラマに対して、良い評価を持っている。