法の在り方をブチ壊した法務大臣



やりやがった、千葉景子




中国人姉妹に在留特別許可 千葉法相、敗訴確定後は異例
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100901000892.html


残留孤児の子孫として両親と来日後に在留資格を取り消され、国外退去を命じられた奈良県在住の中国人姉妹に対し、
千葉景子法相は9日、在留特別許可を出した。支援団体が明らかにした。
姉妹は退去命令取り消し請求訴訟で敗訴が確定しており、敗訴確定後に在留が認められるのは異例だという。


支援団体によると、姉妹は北浦加奈=本名・焦春柳=さん(21)と、陽子=同・焦春陽=さん(19)でいずれも大学生。


姉妹は1997年、母親が「中国残留孤児の娘」として、家族で中国から入国。
その後、大阪入国管理局が「日本人とのつながりに疑問」として一家の在留資格を取り消し、
2003年9月に強制退去を命じられた。


一家は同年12月、退去処分取り消しを求めて大阪地裁に提訴したが、最高裁で06年、敗訴が確定した。


両親と来日後に生まれた三女は中国に帰国、大阪府内の高校に通っていた姉妹は日本に残った。
西日本入国管理センターへの収容を免れるため、毎月、大阪入管で仮放免の手続きをしていた。


敗訴確定後に法相が在留特別許可を出した例は、今年3月、両親の違法滞在が発覚し強制退去処分を受けた
埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・のり子さんのケースがある。




引用終了




予想した通りの事が起きたワケだけど、こんな予想が当たっても嬉しくもなんともない。
http://d.hatena.ne.jp/pon_cat/20090917#p1
http://d.hatena.ne.jp/pon_cat/20090930#p1




敗訴確定後は「異例」なんじゃなくて、異常。
なぜか。


最高裁で出た判決を、法務大臣の一言で覆す事が出来るから。
極論すれば、裁判は要らない。私が法律だ って事だ。
それは三権分立を崩壊させる事になる。


日本って、一応は法治国家で、法務大臣は行政に含まれている。
裁判所は司法。司法の決定をたった一言で覆す行政。
マトモじゃない。


前にも書いたけど、
法務大臣が自ら法の在り方を蔑ろにしている状態を、異常と言わずして何という。




千葉女史が、個人としてこの姉妹の在留許可を求める活動をする事は自由だと思う。
勝手にやれば良い。


でも、大臣としてそれを行うのは明らかに間違っている。
法には法を、裁判には裁判を。




もし、大臣として在留許可を求めるのであれば、そういった法案を作るしかない。
 →もちろんそんな法案は納得出来ないけど


でも、それが法治国家ってもんじゃないですかい?
それが建前ってもんじゃないですかい?


政治家が、自ら「建前」を破るようになったら、おしまいですぜ。
その「個人」がではなく、その国の政治形態が。