1・出会い





昔の事を昨日の事の様に話すのは


老化の始まりなのかもしれないけど








今日からしばらく昔話を書きます。


もう13年も前の話ですけど(笑


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大魔王な先輩が卒業し、僕は高校3年生になった。








相変わらず先輩や後輩と遊ぶ日々が続いていた。
 →例の「大迷惑娘」は2年生






当時、僕は委員長と部長を兼任していた。


委員会はともかく、部活は新入部員を集めなくてはならず
委員会に来た新入生を見ては声をかけていた。




ある日の委員会で、初めて会った新入生の女の子に


「部活、決めたの」と声を掛けた。




「え? あ、いえ、まだです」


その子は突然の事だったこともあり
驚きと緊張の混じった声でそう答えた。




背はそんなに高くなく、おそらく150cmちょっと。
髪は肩までで、少しふっくらした感じのかわいらしい子だった。




その頃の僕は、特に彼女がいるわけでもなく
単に女友達が居るだけだった。


高校1年の時に中学から付き合っていた彼女に振られ、
「しばらく彼女はいらない」と思っていたからだ。
その決心が固かったからこそ、「友達」として付き合っていた人が多かったのだ。






「そう。じゃぁ見学に来ない?」




僕は何人もの新入生に聞かせた言葉を伝えた。


++


その日の放課後。
いつもの様に部室で顧問とコーヒーを飲むために部活へ向かった。




もちろん活動はしているのだか
僕は大抵コーヒーを飲んで過ごしていた。


僕は委員会、自分の部活、大魔王先輩の部活と
3つに顔を出していたので、それなりに多忙だった。


当然どれかを集中させる事もできず
余程の事がなければ、部室で顧問と遊んでいたのだ。








部室に着くと、扉の前に一人の女の子が立っていた。




「カギ、閉まってる?」
僕は後ろから声をかけた。もちろんカギは開いている。


ビックリして振り向いたその子は、委員会の時に声をかけた子だった。
「見学?」
「あ、はい」
「そか。じゃぁ入りなよ」




「えっと、部長のぽんです」
「あ、委員会で名前は知ってます」
「そっか。ははは」
「5組の○○です」




それが僕と彼女の始まりだった。


++
この子が例の「僕をズタボロにさせてくれた子」です(笑
 →便宜的に、U子と名前をつけておきます


別に懐古主義じゃないけど、
ま、これと言って書くことも減ってきたので(笑




しばらくの間、お付き合い下さいマセ(笑