5月7日に生まれて

○5月7日:東京通信工業設立(1946年)
      →現○○ー

  1. +

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040507-00001031-mai-pol
これやられると、某党首も辞めざるを得ないじゃん・・・

  1. +

今日はU子の誕生日、です。
 
 
もういくつになったんだろ。
 
 
 
 
30歳、かな。

うひゃー
 
 
 
 
 
 
 
時間経つの早いな〜。
 
 
 
僕の中では、きっと永遠に16〜17歳なんだろうな、U子は。

  1. +

僕がU子と付き合って別れて(振られて)、引きずって暫くした頃。
 
 
 
 
U子はハタチの誕生日を迎えた。
 
 
 
その時僕は21歳で、社会人2年目を迎えていた。
 
 
 
 
 
振られてから3年近く経っていたので、もう吹っ切れたと思っていたんだけど

誕生日が近づくにつれ、どうしても会いたくなってしまった。
 
 
 
 
仕事を早めに切り上げた僕は

当時出始めたばかりのアナログ携帯を父親から借り
 
 
車を走らせた。
 

 
 
U子の家の向かいには畑があり、少し離れたトコロからでも

部屋の灯りが見える。
 
 
 
 
家に人が居る事を外から確認すると、何も見ずに携帯のボタンをプッシュした。

1年半、ほぼ毎日かけ続けた番号というのは、そう簡単に忘れるものではない。
 
 
 
「あら、ぽん君、久しぶりじゃない」

そう言って電話口に出たのは、U子の母親だった。
 
 
 
 
 
聞き慣れた声、言い慣れた台詞にも関わらず
 
 
震えた声で「こんばんは。U子さん居ますか?」告げた。
 
 
 
 
正直、ハタチの誕生日の夜に家に居るとは思ってない。

きっとデートだろうな、と思っていたのだが
 
 
予想に反し、U子は電話口に出てきた。
 
 
 
 
「久しぶり」

「あ、ぽん先輩。久しぶり。どうしたの?」
 
 
聞き慣れたU子の声はとても暖かく感じた。
 
 
「ん、ちょっと近くまで来ててさ、少し出てこない?」

「え? 近くなの?」

「うん。親に携帯借りちゃった。今、殆ど家の前(笑」

「ん〜、じゃぁ行く」
 
 
 
そう言ってU子は出てきてくれた。
 
 
 
 
約3年
 
 
 
 
声を聞くこともなく、姿を見ることも無かったが
 
 
そのぬくもりだけは覚えていたU子。
 
 
 
 
以前と変わらぬその声、その姿で僕の前に現れたU子は

ほんの少し大人びた雰囲気になっていた。