その4





○10月14日:徳川光圀、政界から引退(1690年)
      →そして諸国漫遊の旅へ(笑
 
 
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041014-00000024-dal-ent
主役が一番かわいくないじゃん、どう見ても。
「ホステス業に手慣れた様子」って元々ホステスじゃん、釈。
 →ホステス時代にスカウトされた。その後輩が井上ワカ
 
 
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僕が独身で、ガキの頃からの知り合いじゃなかったら、間違いなく惚れていたと思う。
独身の頃はR子はまだ高校生だったし、家だって200kmくらい離れた所に住んでいた。
短大に進学し、こっちに引っ越して来た時には、僕は結婚してしまっていた。
世の中、そう上手く物事は進まないらしい。
  
  
もちろんそれは「縁がなかっただけ」という一言で片付けられるのだが
ココロのドコかで「片付けるのは勿体ない」という気持ちもあった。
 
 

  1. +

 
 
「洗い物は好き?」
僕は食べ終わった食器を台所に運びながら、一応聞いてみた。
「きらーい」案の定R子は即答した。
まぁそれでも構わない。僕はR子に対して、ほぼ全て許してしまう。
きっと「親ばか・兄ばか」なんだと思うし、過保護だとは思のだが。
 
 
 
でもその日はR子の
短大進学・卒業・成人式・ハタチの誕生日・就職を全部兼ねたお祝いなのだ。
無条件でR子の望む事をしてあげても罰はあたらないだろう。
 
 
 
 
「ちょっとソコに座りなよ」
洗い物を終えた僕は、R子をテーブルの反対側に座らせた。
 
 
 
「はい、これ」
僕はカバンからプレゼントを取り出し、R子に渡した。
「きゃ〜やった〜。開けて良い?」
「もちろん。遅くなって悪かったな」
「ううん。ぜんぜん。なんだろう」
 
 
 
僕は嬉しそうなR子を見ながらタバコに火を点けた。
こういう雰囲気を味わうのは、随分と久しぶりな気がした。
女の子の家で、ゴハンを食べてノンビリして、一服。
結婚する前はこういう事もあったが、今となってはそう簡単に出来る事ではない。
 
  
 
 
 
「あー! 時計!!」
「デザイン、どうかな、って思ったんだけどどう?」
「ん? かわいい! 着けてみよっと♪」
 
 
 
R子は腕時計を持っていなかった。
このご時世、携帯があれば時間が分かるので必要性が無いかもしれないが、
僕はプレゼントは時計と決めていた。
 
 
 
R子は物販をしているから、ある程度ハードな動きに堪えなくてはならない。
だからバンドが鎖だったり、ヤワなものは使えない。
デザインがシンプルで、使いやすく、それでいて年頃の女の子に似合う時計。
高級である必要は無いが、決して安っぽく見えず、壊れない事。
 
 
 
僕の乏しい時計の知識を総動員して見つけ出したのは、スイスのメーカーのクオーツだった。
でも見つけ出した、というのは本当ではない。僕が持っている時計の色違いなだけだ。
 
 
 
続く★