最終話





まいど。ストーカーなぽんです。
 
 
今日の矢田は
ギンガムチェックのプリーツ+黒のブーツ(こないだと同じ組合せ)
・オフホワイトのマフラー
・オリーブグリーンのジャケット
という出で立ちでした
 
 
 
 
「それ、アタシです」というメールが来ることを2%くらい期待してます(笑
 →そんなメールが来る確率は0.0004%くらいだろうけど
 
 

  1. +

 
  
あれこれ考えるのも面倒だったので
僕はもう一度キスをし、軽く抱きしめた。
 
 
 
 
N子は何も言わず、軽く僕の背中に手を廻していた。
 
 
 
「じゃぁまたね」
あまり長い時間抱きしめる事はせず、僕は車に乗り込んだ。
 
 
 
 
「送ってくれてありがとね」
N子はそう言い、家に戻っていった。
 
 

  1. +

 
 
帰りの車の中で僕は起こった出来事を思い出してみた。
 
 
 
手を繋いだ。瞳にやられた。心の奥底を見た気がした。
抱きしめたくなった。キスをした。
 
 
 
 
 
 
 
僕は一体何をやってるんだろう。
そもそも「別れた彼女には興味がない」んじゃなかったのか?
少なくとも僕はそう考えて生きてきたし、実際そうしてきた。
 
 
 

 
でも今だからこそ、その頃のN子の心情が少し分かるのだと思う。
結局、僕はN子の事を全く理解していなかったのだ。
 
 
 
 
 
勝ち気でそっけなくて、クールで気分屋。
 
 
 
N子はそういう子だと思っていたが
実際はもっと素直でナイーブで、照れ隠しの為に天の邪鬼な事をしているのかもしれない。
 
 
 
 
 
そんな姿を垣間見たからこそ、僕はN子を抱きしめたくなったんだと思う。
 
 
 

 
男に二言は無い と言われるが、僕はぽんなのだ。
ぽんに二言アリで良いのだ。
 
 
 
どうせロクでも無い男なんだし(笑
 
 

  1. +

 
 
その後、どうしたかと言うと
 
 
 
今まで月に1回メールが来れば多い方だったけど
毎朝メールが来るようになり
 
 
 
 
電話をすると、とても優しい声が受話器から聞こえてくるようになった。
そのN子の声は、僕が覚えている中でも最甘な響きだった。
  
 

 
やれやれ。
どうしたもんかな。
 
 

 
 
 
とりあえず、今週中に一度会うので
それはまた結果報告します。