最終話


○2月28日:バカヤローの日(吉田茂予算委員会で叫んだとか)
      →この日は「バカヤロー」と叫んで良いらしい。
 ++

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050228-00000004-sph-ent 世襲は悪だ



「でもさ、実際のトコ、先輩は花子の事をどう思ってたの?」
そう後輩は聞いてきた。


「屈辱、って思う程に何とも思ってない(笑」
と僕は答えた。


それにはもちろん理由があった。






「へー、そうなんですか? 花子って人気あるんじゃないんですか?」
後輩がそう疑問に思ったのは当然だろう。




確かに花子の口から聞く分には人気があるし、引く手あまただろう。
でもそれはあくまでも自己申告だし、その真偽は不明だった。




「まぁ本人が言うように人気はあるんだろうけど、それってワナじゃん(笑」
「それもそうですね(笑」


「花子の自慢ってさ」
僕は基本的には他人の悪口は言いたくないが
段々と止まらなくなってきた。


そういう時があっても仕方ない。言いたい時は言いたいのだ。






「○○が▼▲って事なんだよ」と後輩に教えた。
それは大半のオトコなら食いつく事で、当然花子もそう考えていた筈だ。


「へー。でもそれって羨ましいかも」
後輩は素直に感心していた。




「でもね、僕の場合まーったく興味ないんだよ、それ(笑」
「あはははは」
「つかさ、逆に○○は■■の方が良いんだよね、実は(笑」
「きゃはははは、ダメじゃないですか、花子」
どうやら後輩は僕のその好みがツボにはまったらしく、大爆笑していた。




「だからさ、いくらソコを強調されても全く動かされないワケ」
「ですよねー。無駄骨なんだ、花子」
「うん、無駄骨。だから何とも思わないし、逆に僕の好みが疑われて屈辱なんだよね(笑」
「うわー、ぽん先輩、酷い(笑」




酷かろうがなんだろうが
好みじゃないモノに関して興味が無いのは仕方がない。




僕はそこを曲げる気は無かったし、情けをかける気にもならなかった。


++


「でもこれで分かったでしょ? 別に告白なんてしてない、って」
「うん、分かりました」
後輩はやっと納得してくれたようだった。


その後、特に花子のウワサは僕に対しては聞くことが無かったが
何人か似たような目にあっていたようだった。






きっと花子は「イナゴ」なのだ。
畑にたどり着いて、そこを喰い荒し喰い尽くしそして移動する。


本当のイナゴの場合は、生きていく為には仕方がないと思うが
花子の場合は、単に自分の自尊心やら満足感を得るだめだけに
他人を悪い意味で利用し、価値が無くなったら違うターゲットを探すのだ。




ひょっとすると、イナゴではなく、寄生虫なのかもしれない。
ナルシス虫、ってな感じに。


++


僕は花子の存在なんてすっかり忘れていたが
今回の事で思い出したワケです。




きっと僕じゃなくても、こういう子を嫌いな人は居ると思う。




つか、これを書いている間にも
「花子ってナニモノ?おかしいんじゃない?」とか
「どっか壊れてますよ、その子」とか
「うわー、怖過ぎですっっ」とか
そんな感じのメールを頂きました。まったくもって、その通りです。




でも、世の中にはそんな花子に騙されて、
骨の髄までしゃぶり尽くされているヒトも居るワケです。




実際、花子はその後ぶつくさ文句を言っていた先輩だかクラスメイトだかと
付き合っていましたから(笑


それこそ「なんだったんだ、あの相談は」と思うし
「あーあー、付き合うオトコも不幸なこった」と他人事として思うワケです。




でも花子本人には悪意は無い(悪意と思っていない)だろうし
付き合っているオトコ達は花子の○○を知って、一応は幸せなのかもしれない。




でも僕にとっては
そんなオンナは、人間としてすら認知したく無いくらいに


嫌いなワケです。




そんなワケで、今日から花子は「イナゴ」と命名します。






いや、もう二度と登場しないと思うけど(笑



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