その7


○4月12日:パンの記念日(1983年制定)
 →1842年、日本最初のパン、乾パンが出来た。氷砂糖、美味いっす。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050411-00000074-nnp-kyu 86億円の省エネ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050412-00000032-nks-ent 今年も出来レースan・an



「でもさ、それって裏切られたんじゃなくて、寝取られたんだよね?」
とE美は聞いてきたので僕は「きっとそうだね」と答えた。




「それでね、彼、自分から好きになるんじゃなくて
 自分の事を好きになってくれるヒトと結婚したんだってさ(笑」
とE美は続けた。




「どういうこと?」僕は聞き返した。


「つまりね、自分は奥さんの事を、好きで結婚したんじゃない、って言ってるの」






はぁぁぁ?




つまり
自分が好きになる→結果として裏切られる




だから
自分を好きな人と結婚する→裏切られない






ってコトかぁ?




でも、それって
今まで自分が受けてきた仕打ちを
奥さんにしてる、ってコトじゃん。




やれやれ・・・




不倫の口説き文句にするにしても
もうちっとマシなコト考えろよ・・・・




「じゃぁ、彼としては奥さんは好きじゃない、E美が好きだ、って言ってるの?」
僕は確認するように、そう言った。


「うん、そうみたいよ(笑」
E美はカクテルを一口飲み、そう答えた。


++


でも、それって結局はE美に裏切られる、ってコトじゃん
今までの通例から考えると。




と思ったんだけど
そうさせないための「裏切らないでくれよ」という釘刺しなのだろう。




しかしまぁ、
世の中には色々な口説き方があるもんだ
と感心してしまうが




最初っから裏切られてるからなぁ、その彼の場合(笑
 →そもそもE美はその彼を好きではない




「しかし、オマエも悪いヤツだなぁ・・・」
僕はしみじみと呟いた。




「だってさぁ、つまんないんだもんソイツ(笑」
E美はあっけらかんと答えた。


++


4杯目のカクテルを飲み終わる頃には結構な時間になっていた。
「そろそろ帰る?」と聞くとE美はトイレに立った。
僕はタバコに火を点け残ったカクテルをすすっていた。


トイレから戻ったE美は、僕の隣に座り、頭を肩に載せた。




「ぽん先輩は、つまんないオトコじゃないよね?」
とE美は急に聞いてきた。


隣に座ってきて驚いて、肩に頭が載っかってビックリして
この質問で戸惑った。




「さぁ、どうだろう。ロクでもないけど、それほど酷くは無いと思うよ(笑」
と僕は言葉を濁した。
つまんないかどうかなんて、自分で分かるワケがない。






暫くそのままにしていたら
E美は耳元に軽くキスをしてきた。






僕はE美の髪を撫で、同じ位置にキスを返し
「さ、そろそろ帰らなきゃ」と言い立ち上がった。




「そだね、先輩、ネコが待ってるもんね(笑」
そう言ってE美も立ち上がった。