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○9月7日:アンディ・フグ誕生日(1964年)
 →そういや今日はHERO'sだ。須藤元気がんばれー
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050907-00000007-nks-ent どんな話か知らないけど、ヒロインは井上真央で良いの?





「ほら、これも一応和食やで?」
「ははは、確かにね。ま、良いか、ココで」




そして串焼きが食べれるお店に入った。





「さーて、何を呑もうかなー」
My子は嬉しそうにメニューを眺めた。


「オマエ、ホント嬉しそうだな」
僕もメニューを眺めながら言った。


「だって、最近お店では呑んでなかったんやもん」
「そかそか。でも呑みすぎるなよ。潰れても知らんぞ」
「潰れんもん」
「そうか〜?」
僕はいたずらっぽくそう言って笑った。


「潰れんってば」
「ま、潰れたとしても安心して」
「介抱してくれるん?」
「まさか。置いてく。ゆっくり寝こけてると良いよ」
「ひどっっ」




そんな会話をしていると、飲み物がやってきた。


「おつかれー」
何に対し「おつかれ」なのかは分からないが
そう言って乾杯した。




My子はサワーを頼み、僕は甘ったるいカクテルを呑んだ。


「うへ、こりゃジュースだよ」
そう言って僕はMy子にグラスを手渡した。


甘いカクテルなのは知っているけど、いつも以上に甘めだった。




「ホントやー。甘すぎや、これ。ウチのも呑んでみる?」
そう言ってMy子は自分のグラスを僕にくれた。





「実家生活はどうだったの? やっぱ飽きた?」
食べるのも一段落し、僕はタバコを吸いながら聞いてみた。


「飽きたゆーか、あんま長居できんみたい、同じ場所に」
「ははは、それを飽きたって言うんじゃない?」
「あ、そっか」
そう言ってMy子は笑った。


「なんかなー、ウチ、放浪しとるのがええみたい」
「放浪?」僕は聞き返した。


「うん。あっちゃ行ったり、こっち行ったり、そういうの」
「根無し草かよ」
「ははは。だから今の家も出ちゃうかも知れんし」
「ふーん。したらこっちの方に住みなよ」
「そうやなー。そっちの方が土地勘あるし、住みやすいんよなー」




My子は実家へ戻る前は、僕の住んでいる地域に居たのだ。
少なくともパスポートは要らないし、会うにしても近い方がお互い楽だ。*1


「でしょ?引っ越せ引っ越せ」
そう言って僕はけしかけた。


「引越たいけど、したら貯金せな」
「引越資金?」
「それもあるけど、家具がなー。今は借りてるからええけど、揃えにゃ」
「あ、そっか。前使ってたヤツはどうしたの?」
「ぜーんぶ友達にあげちゃった」
「あ、そーなの? じゃぁ返してもらえば?」
「アホー。そんな事出来るわけ無いやろうが」
My子は笑いながらそう言った。





「前の家ってさ、どんな配置だったっけ?」
僕は、付き合ってた頃の部屋の配置を思い出しながら聞いてみた。


家に入ると、すぐ6畳のフローリングで、そこには小さいキッチン。
本棚とベッドがあり、その奥にもう一つ6畳の部屋。


その部屋にあるコタツに入って、一緒に蜜柑を食べた記憶はあるが
それ以上の配置が思い出せなかった。


「ベッドの向かい側にお風呂があったやん」
「あ、そっか」
「後ね、コタツの向かい側にテレビ」
「あー、あったあった。小さいヤツね(笑」
「小さいんは余計や(笑」




僕は
「なんか、懐かしいね」というセリフを言うか言うまいか悩んだ。


そのコトバにより、付き合っていた頃を一気に思い出させる事は可能だったけど
今はその時では無いと思ったのだ。


多分、言えば親密度は上げられるかもしれないけれど
何となくそれは早いんじゃないかと思った。




まだそのタイミングではない。
そう思いつつも、僕は付き合っていた頃を思い出していた。

*1:というか僕が楽(笑