最終話
○10月11日:ジャン・コクトー忌日(1963年ショック死/芸術家) →同日に亡くなったシャンソン歌手の死を知ったため。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051009-00000018-san-soci うわー・・・
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帰りの電車の中、My子からメールが届いた。
「ウチは穏やかで小さい幸せが欲しいだけなんよ。
それがぽん君じゃないのは分かってるのにな・・・。
ごめんね。」
ごめんね? ごめんねってなんだ?
僕は電車に揺られながら、その先にスクロールした。
「面と向かってはちゃんと言えんのやけど
やっぱりぽん君が好きなんやよね・・・」
そっか。
僕は一安心した。
「ごめんね、やっぱりもう会えない」
そういうセリフは今までに聞き飽きてきたし
なるべくなら、あまり言われたくはなかった。
一安心したけれど
引き返せない状態になっているのかもしれない。
僕はそう思いながらも、嬉しい事には変わりがなかった。
☆
その後、何度かMy子と会う機会があった。
会ってお茶を飲み、話をし、お互い家に帰っていった。
キスは、しようと思えば出来たけど、特にその時はしなかった。
ある時、My子と付き合っていた時の話題になった。
僕は当時を思い出しながら、
なぜMy子に別れ話を出したのかを説明した。
仕事が忙しかった事
泊まりに行くだけの付き合いに疑問を感じていた事
そういう事を、正直に話した。
もちろん、N子の事には一切触れなかった。
→卑怯
「いろいろ聞けて良かった」
My子はそう言って、僕の説明に対し納得をしてくれた。
「ホンマはな、ぽん君が結婚したって知った時、気持ちにケリ付けよう思ったんよ。
でも、なかなか出来へんかった」
暫くして、My子は口を開いてそう言った。
My子もN子と同じように、何処かしら引っ掛かっていたのだろうか。
だとすると、僕は同じ様な事を繰り返してるんだろうか。
そう考えると、自己嫌悪に陥った。
しかし、何年もの月日を経て、
またMy子に惹かれているのは確かだった。
「というかね」
My子は話しを続けた。
「最初っから好きやったんよね。
それを認めてもええかどうか悩んだけど、もう腹くくった。
ワガママかもしれんけど、いい加減自分の気持ちにはウソつけへん」
☆
おそらく、戻りつつあった距離は
この会話によってゼロになった。
My子は気持ちをぶつけ、
僕はそれを受け入れた。
もっとも
「ま、ウチに他に好きな人が出来たら、アッサリ乗り換えるかもしれへんけどな」
というMy子のセリフのように
この先、どうなるかは全く分からなかった。
☆
えーと、一応今回でこの話は終わりにします。
あまり長々と書いてても
書く方はダラけるし
読む方だってつまらないだろうし(笑