その11

○10月27日:誕生花・アイビー(アイビースクエアのアイビー)
      →花言葉・破綻の無い結婚
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051026-00000020-reu-ent 基本的にいい加減な国だけど、こーゆートコが面白い
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051027-00000051-jij-ent 「しっかりした人間であることの証明」ってどんな理由でだよ(笑



「今日はどうよ?」




題名も無く、たった1文のこんなメールを送ってくるのは
E美の他には居ない。


簡潔で分かりやすいメールだ。




ある程度の時間で仕事を切り上げる事が出来そうだったので、
お茶をする事にした。





「参ったよ〜。こないだから3kgも増えちゃった」
それがE美の第一声だった。
相変わらず、ざっくばらんで清々しい会話をする子だった。


「そうかー? そんな風には見えないけど」
僕は、歩きながらE美の腰に手を廻してみた。


「うん、増えた。秋だからかなぁ」
E美はくすぐったそうにカラダをよじり、僕の手を取って繋いだ。




僕はまだ服の上からでしかE美のカラダを見たことがなかったが
3kg増えたってスレンダーな印象に変わりはなかった。
女の子にとっては、3kgはそんなにデカいものなのだろうか。




「○○にね、新しいケーキが入ったみたいだよ」
E美はそう言って、お店を指定してきた。


僕はどこでお茶をしても構わなかったので、E美の好みに合わせる事にした。





「ベスト体重に戻るまでは、このカラダ見せれないなー」
注文したケーキが運ばれてきて、それをつつきながらE美は言った。


痩せなきゃ と言いつつもケーキを食べるのも、女の子ならではだろう。


「来月いっぱい頑張るから、12月まで待ってね」
「ははは。いつでも良いよ」
待ってね、というのはきっと「例の宣言」の事であろう。
僕は別にいつでも良いので、E美に任せる事にした。
本人だって、納得した状態の方が良いのだろう。




「そういえば、例のカレとはどうなの?」
「カレ? あー、ヨレヨレパンツの男?」
「そう(笑」


「あれっきりよー。なんかあのパンツみたら、一気に冷めた」
そう言ってE美は笑ったが、
当のカレにしてみたら理由も分からずに冷められているのだろう。
可哀想に。


「先輩の方は? 前の前の彼女とはどうなの?」
「んー、まぁ、仲良し状態だよ。フツーに」
「へー。そうなんだー」





そんな会話をしていると
「ねぇ、アタシってどのくらい?」
とE美が聞いてきた。


「どのくらい?」僕は意味が分からずに聞き返した。
「見た目ランク的に。ABCで言うと」
「あー、そういうコトね」




つまりE美は僕の女友達やらの中での
「ビジュアルランキング」を聞いているのだ。




基準値を誰にすれば良いかは分からなかったけど
E美が美人なコトに変わりはなかった。


「Aでしょ、もちろん」
「ホントに〜?」E美は疑いの目で僕を見た。
「ホントだってば」
「そうかなぁ。2Aとか3Aが上にあるんじゃないの?」
「はははははは。居ないって。あ、でもSは居るかな」
「S? それって極上ってコト?」
「うん。宮崎あおいとか(笑」
「あのね・・・・」
E美は笑いながら呆れた。そりゃそうだ。


「じゃぁさ、奥さんはどう?」
「ヨメさん?」
まさかそこでヨメさんのコトを聞かれるとは思わなかった。


「そうだなぁ。Bってトコじゃないかなぁ」
「えー、そうなの?」E美は不満そうにそう言った。


「うん。フツーだもん」
「信じらんないなぁ。ケータイに写真とか無いの? 確認してあげる」
「無いよ」
「何で無いの?」
「え、だってカメラ無しケータイだもん」
「そうなの????」
E美は真剣に驚いていた。


「だって前に○○ちゃんの写真*1見せてくれたじゃん」
「あ、あれはね、友達がメールに添付して送ってくれたの」
「なんだー。そうなんだ」


E美は残念そうにしていたが、まだ何かを聞きたそうにしていた。




「じゃぁN子さんは?」
「N子?」


そこでN子が出てくるとは思わなかった。




☆続きます☆

*1:僕の好きな有名な女性タレント