7:手袋の厚み
○1月31日:徳川家康誕生日(1543年) →そいや「新・鬼武者」が出るなぁ。 キャラモデルって長瀬智也っぽいんだけど、CMソングが浜崎あゆみって(笑http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060131-00000036-sanspo-ent へ〜。三津谷葉子がねぇ。ナイーブのCM良かったな、そういや。 つか、作者が監督かよ・・・ 三津谷葉子はこんな顔のヒト↓ http://www.horiagency.co.jp/hori/image/talent/pic/mitsutani/mitsutani_pic1_01.jpg
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僕は「また誘うと思うので、よろしく」と送信し
W子は「お待ちしてまーす♪」と返信した。
☆
W子と最初にあった日、
僕は「また会って話がしたいな」と素直に思った。
だからこそ、そうメールしたのだ。
ヨメさんも他にオンナも(My子とか)もいるようなロクデナシだから
やっぱ色々と難しいかな?
と不安になっていたけれど、W子の返信は僕を少し安心させた。
My子の事は知られなかった方が良かったかな
とも思ったけれど、別に構わなかった。
「まぁ、開き直ってみるか」
そんな感じで考えていた。
☆
W子には
付き合っている彼氏がきちんと居る。
だから最初は「まぁフツーにお茶友達になれると良いなぁ」
といった感じで考えていた。
むしろ、それがマトモな考えだし、
別に横ヤリを入れようとは考えていなかった。
しかし、何処か魅力的で、
また会いたくなるような雰囲気を持っていたのは確かだった。
だからこそ「また会って話がしたい」と思ったし、
事実、一週間も経たないウチに再び会うことになったのだ。
☆
既に一日に何度もメールを往復させている状態だったある日、*1
何かの流れでW子を誘う事になった。
ぽ「ヒマしてるんだったら、こないだの店に呼び出すぞ(笑」
W「わー、ぽんさんの本領発揮だ。強制になってる(笑
じゃぁ、買い物に行くの、今日にしようかなぁ」
ぽ「マジ? 今日にしちゃいなよ。でもって、僕と会うのだ(笑」
W「あはは。じゃぁ○時には△△に行くようにしますね」
といった感じのやり取りをし、会う事になった。
☆
こないだと同じ店に行き、色々な話をした。
W子は
彼の話や、男友達の話や、仕事の話や、毎日の生活の事を話し、
僕は
ヨメさんの事や、My子の事や、他の女の子の話や、仕事の事を話した。
たくさん笑って
たくさんヒザを叩いて
たくさんお互いの笑顔を見た。
僕もW子も、お互い時間を忘れ話し続けた。
前回は気が付けば2時間経っていたが、
今回は3時間が経過していた。
3時間もブっ通しで話をすると、僕は大抵ノドを痛める。
しかし、話し終えてもノドに違和感を感じることが無かった。
きっとコトバを発するペースにムリがなかったからだろう。
そう思い、改めてW子の顔を見た。
「どうしたんですか?」
ちょっと困ったような表情でW子はそう言った。
「いや、メガネが良く似合ってるな、って思ってさ(笑」
その日、W子は
「今日、目が乾いててコンタクトがつけられなかったんです」と言い
淡い赤のセルフレーム眼鏡で僕の前に現れたのだ。
僕がメガネ好きって事を知った上の行動だとしたら、
それは見事に成功した。
もちろんメガネ無しの顔もかわいいのだけれど
メガネ姿は、また違った魅力があり、僕を惹きつけた。
「えへ。そうですか?」
W子は少し照れながらそう言った。
「うん。かわいい。似合ってる」
僕は素直にそう言った。
☆
帰り道、肩を並べて駅へ向かった。
「いやー、今日もありがとうね」
「んーん、あたしも楽しかったですよー」
真っ白な息を吐きながら、そんな会話を続けた。
W子は右へ、僕は左に。
そんな別れ道に差し掛かり、僕は左手を挙げ、手を振った。
「またねー」ひらひら
「またねー」ひらひら
W子も手袋に包まれた右手を挙げ、同じように手を振った
そして、一瞬の沈黙があり
僕は左手で、
W子の右手を軽く握った。
手袋の中にある、W子の小さい手を感じながら
僕はもう一度「また会おうね」と呟いた。
W子は頷きながら
「また会おうね」と同じように呟いた。
僕はその時、
手袋の厚みを恨めしく思い、その厚みを無くしたくなった。
それと同時に、
この厚みが消える日が来るのだろうか?
この厚みを消しても良いのだろうか?
この厚みは残しておいた方が良いのではないだろうか?
そんな様々な事が頭の中を駆けめぐった。
たった数ミリの厚さしか無い手袋が、
僕にとっては何十センチもの厚みと重みと、
そして
深い意味があるように感じられた。
でも
僕は自分の中に
「この手袋の厚みを消してしまいたい」という
小さな決心があるのを見つけてしまった。
☆
[独り言] チリも積もればグチとなる
*1:この状態が僕にとっては既に異常