7:手袋の厚み

○1月31日:徳川家康誕生日(1543年)
      →そいや「新・鬼武者」が出るなぁ。
       キャラモデルって長瀬智也っぽいんだけど、CMソングが浜崎あゆみって(笑
  1. +
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060131-00000036-sanspo-ent へ〜。三津谷葉子がねぇ。ナイーブのCM良かったな、そういや。 つか、作者が監督かよ・・・ 三津谷葉子はこんな顔のヒト↓ http://www.horiagency.co.jp/hori/image/talent/pic/mitsutani/mitsutani_pic1_01.jpg



僕は「また誘うと思うので、よろしく」と送信し
W子は「お待ちしてまーす♪」と返信した。





W子と最初にあった日、
僕は「また会って話がしたいな」と素直に思った。


だからこそ、そうメールしたのだ。




ヨメさんも他にオンナも(My子とか)もいるようなロクデナシだから
やっぱ色々と難しいかな?


と不安になっていたけれど、W子の返信は僕を少し安心させた。






My子の事は知られなかった方が良かったかな
とも思ったけれど、別に構わなかった。




「まぁ、開き直ってみるか」
そんな感じで考えていた。





W子には
付き合っている彼氏がきちんと居る。




だから最初は「まぁフツーにお茶友達になれると良いなぁ」
といった感じで考えていた。




むしろ、それがマトモな考えだし、
別に横ヤリを入れようとは考えていなかった。




しかし、何処か魅力的で、
また会いたくなるような雰囲気を持っていたのは確かだった。




だからこそ「また会って話がしたい」と思ったし、
事実、一週間も経たないウチに再び会うことになったのだ。





既に一日に何度もメールを往復させている状態だったある日、*1
何かの流れでW子を誘う事になった。




ぽ「ヒマしてるんだったら、こないだの店に呼び出すぞ(笑」
W「わー、ぽんさんの本領発揮だ。強制になってる(笑
  じゃぁ、買い物に行くの、今日にしようかなぁ」
ぽ「マジ? 今日にしちゃいなよ。でもって、僕と会うのだ(笑」
W「あはは。じゃぁ○時には△△に行くようにしますね」




といった感じのやり取りをし、会う事になった。





こないだと同じ店に行き、色々な話をした。




W子は
彼の話や、男友達の話や、仕事の話や、毎日の生活の事を話し、


僕は
ヨメさんの事や、My子の事や、他の女の子の話や、仕事の事を話した。




たくさん笑って
たくさんヒザを叩いて
たくさんお互いの笑顔を見た。






僕もW子も、お互い時間を忘れ話し続けた。


前回は気が付けば2時間経っていたが、
今回は3時間が経過していた。




3時間もブっ通しで話をすると、僕は大抵ノドを痛める。
しかし、話し終えてもノドに違和感を感じることが無かった。


きっとコトバを発するペースにムリがなかったからだろう。




そう思い、改めてW子の顔を見た。




「どうしたんですか?」
ちょっと困ったような表情でW子はそう言った。






「いや、メガネが良く似合ってるな、って思ってさ(笑」


その日、W子は
「今日、目が乾いててコンタクトがつけられなかったんです」と言い
淡い赤のセルフレーム眼鏡で僕の前に現れたのだ。




僕がメガネ好きって事を知った上の行動だとしたら、
それは見事に成功した。




もちろんメガネ無しの顔もかわいいのだけれど
メガネ姿は、また違った魅力があり、僕を惹きつけた。






「えへ。そうですか?」
W子は少し照れながらそう言った。




「うん。かわいい。似合ってる」
僕は素直にそう言った。





帰り道、肩を並べて駅へ向かった。




「いやー、今日もありがとうね」
「んーん、あたしも楽しかったですよー」




真っ白な息を吐きながら、そんな会話を続けた。






W子は右へ、僕は左に。


そんな別れ道に差し掛かり、僕は左手を挙げ、手を振った。
「またねー」ひらひら








「またねー」ひらひら
W子も手袋に包まれた右手を挙げ、同じように手を振った










そして、一瞬の沈黙があり




僕は左手で、
W子の右手を軽く握った。




手袋の中にある、W子の小さい手を感じながら
僕はもう一度「また会おうね」と呟いた。




W子は頷きながら
「また会おうね」と同じように呟いた。






僕はその時、
手袋の厚みを恨めしく思い、その厚みを無くしたくなった。




それと同時に、
この厚みが消える日が来るのだろうか?
この厚みを消しても良いのだろうか?
この厚みは残しておいた方が良いのではないだろうか?


そんな様々な事が頭の中を駆けめぐった。






たった数ミリの厚さしか無い手袋が、
僕にとっては何十センチもの厚みと重みと、




そして


深い意味があるように感じられた。








でも
僕は自分の中に


「この手袋の厚みを消してしまいたい」という
小さな決心があるのを見つけてしまった。





[独り言] チリも積もればグチとなる

*1:この状態が僕にとっては既に異常