6・二人の共通点

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060830-00000002-oric-ent
「何だよ」ってセリフ、サイコーに感じ悪いと思うんすけど。
あ、でも「雰囲気に合ってて良い。このCMの木村○○は印象的」って事は、
あの感じの悪い雰囲気は、カレにピッタリって事なんだ、きっと。
  1. +
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060830-00000030-flix-ent 6人に一人 って、たかだか16.6%なんだけど、表記法の妙だと思う。 そんなんで「大ヒット」とか「大熱狂」だなんて、誇張も良いトコ。 つか、誰だよこの3人。知らねーっての まぁ「一部のファン」の一言が全てを現してるな、と。
■今日のアクマ■

「幸福」
他人の不幸を眺める事から生ずる、気持ちの良い感覚

引用:新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)



ーーー1991年




「ちょ・・ 待ってよ、なんでいきなりそうなるの? ワケわかんねーよ」


僕は混乱し、U子は沈黙を守っていた。






「ごめんなさい」
U子は済まなさそうにそう言ったが、はいそうですか と引き下がる事は出来なかった。




「なんで? 何でいきなりそうなったの? 理由は?」
「わからない。上手く言えないの」
「わからないわけ無いじゃん。何か理由があるんでしょ? 教えてよ」
「ホントに分からないの。何となく としか言えないの」


「なんだよソレ」僕は何も分からないが故に半分怒りかけていた。
旅行に行くまでは仲良くしていたのに、帰ってきたら突然コレだ。




「ね、U子のその考えはもう変わらないの?」
僕は思い直したように、優しい口調で問いかけた。


「どうだろう。わからない」
U子は下を見たまま、そう答えただけだった。




「少し、時間をくれないかな」
「時間?」そう答えながら、U子はやっと僕の方を向いた。


「うん。1ヶ月で良いからさ、もう一度考え直してみてよ。
 僕も悪かったトコロとか考え直してみるから・・・」




ーーー2006年


「で、1ヶ月、何か考えたの?」
その時、僕もW子もベッドからカラダを起こし、二人でタバコを吸っていた。


「ぜんぜん」僕は笑いながらそう答えた。
「ダメじゃん」
「だってさ、何も思いつかなかったんだもん(笑」
「あははは」
「でもさ、思いつかないって事は、結局U子の事を理解してなかった って事なんだよね」
「あ、そっか。なるほどね〜」
「でもね、U子の友達とかには聞いたよ。「何か知らない?」って」
「何かお約束だ(笑) 何か聞き出せたの?」
「まさかー。何か知ってても、教えてくれるワケ無いじゃん(笑」
「なんで?」
「その友達ってね、僕とU子の付き合いをずっと見てたけど、立場としてはU子側だもん。
 何か相談をしてるとしても、僕の悪いトコしか聞いてないだろうし(笑」
「あ、そっか。そりゃそうだよね(笑」
W子は納得したようにそう答えた。




「でもさ、似てるでしょ? W子とカレの今の状態に(笑」
「うん、似てる・・・」
W子は素直に認めて苦笑した。





W子は今年に入って暫くしてから、少しずつカレと疎遠になっていった。
もちろんデートはしていたけれど、配属替えのあった4月以降は
殆ど会っていなかった。


たまにデートに行く時も「やれやれ」といった雰囲気のメールが来たし
デートを終えて帰ってくると「会ってるだけでも苦痛」という状態だった。


僕はたびたび
「付き合ってる意味、無いじゃん。別れちゃいなよ(笑」と言っていたが、
W子もだんだんとその気になっていた。




しかしW子のカレは、
W子がどんな心境で会っているかなんてお構いなしだった。


それまでの数年の付き合いと同じ様にW子に接し、
ここ最近の「緊張感の抜けた接し方」を変えようともしていなかった。




街で待ち合わせをしても必ず遅れてくる。
カレの家で待ち合わせをしても、必ず準備が出来ていない。
髪型を変えても気が付かない。




僕はW子からそういった話しを聞くたびに、カレに対して腹を立てた。


なんで「きちんとW子を見ていない」男に、
W子を預けていなければならないのだろう、と。




でも、そうやって腹を立てる事が出来るのは
U子がなぜ僕と別れたか、「今ならば」理解出来るからだった。




W子のカレは、18歳頃の僕なのだ。


そして
その時のU子の心境は、今のW子とほぼ同じだったのだ。





[独り言] 今朝の目覚まし→Tシャツに潜り込んできたチビねこ