シビリアンコントロール



ワイドショーもジャーナリストも政治家も左巻きの連中も勘違いしているようだけど、
シビリアンコントロール、つまり文民統制というのは「軍人の思想・行動を制限」するモノではない。


こないだの記事でこの辺の事を書くのをやめようと思ったんだけど、
あまりに「文民統制」という言葉が飛び交っているので書く事にした。





自衛隊は軍隊ではない
というアホな観点から考えるとそもそも文民統制自体成り立たないんだけど、
まぁそれはまた別の案件。




文民統制というのは、端的に言うと
民主主義の国に於いて「軍隊のトップは国の元首でなくてはならない」
もしくは「国の元首は政治家でなくてはならない」という事。


つまり、日本でいえば総理大臣だし、アメリカなら大統領である。
この元首が「軍隊行動に関しての最終決定権を持つ」のが基本である。


ハリウッド映画なんかで
軍のトップが「大統領、ご決断を」なんてシーンがあるけど、まさにソレ。
その代わり軍のトップは軍事の専門家としてのアドバイスを行う必要がある。




日本の場合、総理大臣は民主的に選ばれるのだから、
総理の軍事的決定は国民の総意という事になる。
その総意の元に軍隊が動くという図式が文民統制という事なのだ。


だから、文民統制が崩れるという事態は
軍隊の独断による武力行使や軍事クーデターとかが起きた場合に当てはまり、
たかが論文一つや、歴史見解の相違などは全く関係が無いのだ。


しかも現在の日本はトップ(総理大臣)もナンバー2(防衛大臣)も文民であり、
自衛隊のトップは序列のナンバー3でしかない。





テレビを見ていると、あらゆる人が「文民統制が云々」と言っているが、
まるで新しい言い回しを覚えた小学生のようにしか見えて来ない。


おまえら先月まで「文民統制とはどういう事か」なんて考えた事もなかったクセに(笑
と思えてしまうのだ。





あ、一応断っておくけど、個人的見解なのであしからず。
うひひ