みりん
「男は女が作る肉じゃがで喜ぶ」は本当か? from独女通信
http://news.livedoor.com/article/detail/3944409/
記事の内容の判断は個々に任せるけど、コメントは読むに耐えない。
例の如く某chの出張所みたいになっている。
肉じゃが論争に対しての僕の見解はただ一つ。
「肉じゃが」を作れるかどうかではなく「みりんの使い方」が上手かどうか
これに尽きるでしょう。
☆
砂糖・塩・醤油は使っていても、
独身時代にみりんを使う機会というのはなかなか無い。
そこで煮物の中でも比較的楽に出来る肉じゃがで「みりんの使い方」を見る事が出来る。
それにより、その女性の料理のウデが判断出来る。
という論法から産み出された、一種の「都市伝説」なんじゃないかと。
しかもコレを考え出したのは
「肉じゃがを味わう側の男性」ではなくその男性の母親、つまり姑。
嫁を迎え入れるなら、せめてみりんくらい使えてないと とか
我が家の味を覚えろとは言わないけど、最低限の「家庭の味」くらいはねぇ とか
そんな意識の中から選び出されたのが「肉じゃがを作れるかどうか」
都市伝説が出来上がるまでの経緯はこう。
時は数十年前
井戸端会議の中で「お嫁さんにくる人はみりんくらい使えなきゃ」と誰かが発言
「そうねぇ、そうよね。肉じゃがくらいなら簡単だし、基本っぽいわよね」と追従
「アンタ、お嫁さんになる人は肉じゃがくらい作れる人にしなさいね」と息子へ冗談で言う
「肉じゃが=お嫁さんの条件」に変化する
「肉じゃがを作れればお嫁さん候補に入れる」に変化
男は肉じゃがで喜ぶ に落ち着く
と、まぁ、こんな感じ。
☆
男の一人暮らしの台所にみりんがあれば、彼女が居る証拠
というのは有名な話だけど、
それだけみりんというのはフツーの調味料であって、フツーの調味料ではない。
確かに男はみりんなんて使わないもんだ。
F美のお姉さんの友人にアメリカ人の男性が居て
そのマイケル君(仮名)のキッチンにはみりんが3本あったとか無かったとか。
誰もが「あ、じゃぁ彼女が3人居るの?」という言葉を呑み込んだとか。
☆
記事のコメントの中に「煮物なんて食わねーよ」って意見が結構あったけど、
味覚は年齢と共に変化する というのを知らないらしい。
60歳過ぎてハンバーグとオムレツとペペロンチーノの日替わりとかあり得ないからね、実際。
いずれ「みりんを使った料理」の味を欲しがるようになるという事実の一面を
昔の人は経験則で知っていたんだろうな、と思う。
あ、僕はまだ「みりんの味が恋しい」とは思えません。
そこまで老成するにはあと30年はかかります(笑