イヤミ
僕は無意識のうちに「相手の考えや行動の中身を引き出すため」に質問をする事がある。
例えば相手が休みの日に何をしていたか知るために
「昨日はノンビリ休めた?」とか。
まぁ、会話のキッカケと言えばキッカケなんだけど、
その返答次第で大体の内容は分かる。
素直に「昨日、何してたのー?」と明るく聞けば済む事なんだろうけど、
なぜかそう聞く事は無い。
理由は二つあって、
一つは相手自身の口から語って欲しいからで、
もう一つは「何してたのー」と聞きたく無いから。
そうこうしているウチに、
僕は無意識にそういう聞き方をするようになってしまった。
その善し悪しは別として、
最近、その聞き方がヘタクソになってきたような気がする。
つまり「遠回しに本当は何を聞こうとしているか」を相手に悟られては意味が無いんだけど、
悟られてしまう程度の底の浅い質問になってるんじゃないか、と。
そうすると、相手としては
「遠回しに聞いてくるイヤミな質問」と捉えてしまうような気がしてくる。
決してイヤミを言っているつもりは無いんだけど、それは僕の捉え方であって、相手の捉え方ではない。
相手が「イヤミ」と受け取ればそれはイヤミになってしまう。
そういった聞き方を止めれば済む話なんだけど、
もう身に染みついてしまっているので、どうにもならない。
だから、相手に気付かせないよう、底の深い質問をすれば良いんだけど、
その深みを得るための頭の回転が追いついて来ないのだ。
☆
だけど、全員に対してそういった聞き方をするわけではない。
素直に聞く事だってある。
そう考えると、心の中のどこかでイヤミな気分があって、
わざと底の浅い聞き方をしているのかもしれない。
困ったもんだねぇ。