1・そもそも



そもそも、僕は何で日記を書き出したのだろう。


さるさる時代から読んでる人や、
振り返って読んでくれているヒトは知っているかもしれないけど、




K子と知り合って、仲良くなりだして
それで疑問に思ったのだ。





確かに僕は判子を押した。
確かに僕は神父に誓った。
確かに僕はヨメさんを選んだ。




でも、実際にはどうだ?




結婚する前から続いていた微妙な関係のS美は仲良しのままだし、
ヨメさんに「絶対に連絡はとらないでね」と言われていたN子とも連絡を取っていた。


仕事で知り合ったK子と意気投合して、
飲みに行けば朝帰りだし、
さすがに朝はマズいだろ と思いつつも朝方まで話し込んでいたり。




それは、
結婚する前の僕の行動と何ら変わるトコロが無かったけれど、


そして、
やましい事は(たぶん)何も無かったけれど、




それでも、
僕の行動半径は規制され、狭くなっていった。




僕は「僕自身の」友人関係やら、行動基盤がとても大事だったし、
築き上げてきた人脈などが無くなって行く事に堪えられなかった。




そう考えた時、
結婚は人生を縛るモノなのだろうか・・・




そう思ったのだ。





もちろん、他人同士が一緒に住み、
家庭を作っていくのであれば、ある程度の制限があるのは分かる。


でも、
制限される事を望むか、望まないかという選択を考えた時、
僕は後者を選んだ。


少なくとも、ヨメさんを相手にしてはそうだった。




そう考えたとき、
一体、結婚という制度ななんなんだろう。


と思ったのだ。






元々サイトは作っていたし、駄文を垂れ流す日記も持っていた。


でも、それは
「ぽん」ではなく現実の僕が書いていた事だし、
ヨメさんもその存在を知っていた。




だからもう一つの日記を借りて、
適当に思いついた「ぽん」という名前を「もう一人の僕」に与え、
書き出したワケだ。




疑問を書くため。
不満を書くため。
ストレスを発散させるため。





確かに書くという行為は、少しだけどストレスを発散させてくれた。


書く事によって、
ある部分に於いては疑問や不満が消化されていくのだ。




書いていくウチに


共感してくれるヒト
反感を持つヒト
意見を言ってくれるヒトなどが現れ、


アクセスも1日800を超すようになり


いつのまにか
「恋愛日記のぽんさん」という偶像が出来上がっていった。*1




僕は「日記の世界」で疑問を吐きだす事によって
現実の生活の中でのストレスを無くしていった。


ヨメさんに対して思う事を書き連ね、
それによって、その不満を消化、もしくは沈静化させていった。






しかし、その時はまだ


沈静化させた事による影響に関し、僕は何も気が付いていなかった。





とにかく。


僕は疑問や不満やストレスを吐き出すため


K子との事をキッカケとし、日記を書き出す事にした。




結婚について考えるため
結婚とは何かを知るため
なぜ結婚したのかを考えるため。

*1:懐かしいね、恋愛日記